ウイルスの恐怖

これまでの感染症と違い、症状が軽く発症に気づかないうちに人から人に感染してしまう。また感染力が強く7月8月の夏になれば自然に鎮静するかどうか分からない厄介なウイルスと言えます。

この新型コロナウイルスによる世界経済の打撃はリーマンショックを凌ぐと予想され、期間も長期化することが懸念されています。

葬儀への影響(弔問者・施主)両面から考える

危ない

安部さん安部さん

隣のご主人が亡くなり葬儀の日程が決まったようですけど葬儀に参列するべきかどうか悩みますね

伊藤さん伊藤さん

この町会の規定ですと、町会で香典を包み代表が参列する決まりでした

安部さん安部さん

世間で騒がれている新型コロナウイルスなんて私は気になりませんけど、果たして行って良いものかどうか?

葬儀アドバイザー 佐々木葬儀アドバイザー 佐々木

ウイルスは目に見えないもので、高齢者は感染すると重症化しやすいことから葬儀業界も頭を悩ませています。
火葬だけ先にして、後日葬儀をお別れ会のような形でやる遺族の方や家族葬に切り替えている葬家もいらっしゃいます。
参列しないと失礼に当たるのではと感じる方もいらしゃるのではないですか、『参列するときは早めに帰宅する』『マスク、手洗い、うがいを徹底する』など
対策を取れることはあるので、冷静に判断してください。
例えば、参列せずに弔電を依頼するとか、お香典付き弔電にするとか、供花を手配するとかの方法も考えられます。
柔軟に対処されますことを願っております

鈴木さん鈴木さん

佐々木先生、もし反対に葬儀を行う側だとしたら、どう考えればいいですか?

葬儀アドバイザー 佐々木葬儀アドバイザー 佐々木

いい質問ですね!その点が大切ですね。
参列者の立場でさえ悩むことなのですから、お葬式を出す遺族とすれば悩みはもっと深いと思います。
第一に考えなければいけないことは、大勢の皆さんの安全です。遺族をはじめ参列されるであろう方々の事です。
親戚・職場・学校・町会の方々にハッキリとした言葉で、今回の葬儀で皆様にご迷惑をお掛けしてしまう恐れがございますので今回は家庭葬で執り行います、ご参列の儀はご遠慮のほどお願い致します。
故人様には、ご家族様が思いを込めた時間を費やしてください、発想の展開でいい葬儀になると思いますよ。

今回の新型コロナウイルスの一部内容が分かってきましたが、依然詳細に関して不明の点が多いようです。

但しこの新型コロナウイルスで死亡された場合、葬儀どころか遺族に会う事もなく直ちに火葬場へ直行して荼毘に処せられます。

あなたへの影響

TVのニュース日経平均株価が下がったとか、円高になったとか・アメリカのダウが下がったとか・イタリアの観光客がいなくなったとか・中国で製品の生産が出来なくなったとか・様ざまなニュースが報じられています。

飲食店や観光業界は大打撃を受けていて、原油先物もマイナス価格になりました。すでに影響を受けている方もいると思いますが、世界経済に本格的に影響が出るのはこれからだと考えられています。

国民が楽しむことを自粛して、家庭内に引き籠もる生活が大勢を占めたとき、消費の落ち込みで莫大な金額の経済損出が生じ、どの様な業種の会社でもう売上が急降下する恐れがあります。

お勤め先の会社も他人ごとではございません。『人材採用の見送り・設備投資の見直し・給与削減・経営破綻』も実際に起こり始めています。

各国の政府も経済を優先せずにウイルスを封じ込めることを最優先に考えています。お金をことを考えるより人命を第一に考えている結果です。

人が集まることを止めることでウイルスの拡散を防ぐ。これは葬儀にも当てはまります。

新型コロナウイルスは認定感染症に指定された

令和2年1月28日の官報で、新型コロナウイルス感染症を指定感染症として認めました。

官報とは?

日本政府が、一般国民に知らせる事項を編集して発行する国家の公的文書。

新型コロナウイルスを指定感染症にしたことで、新型コロナウイルスに感染して死亡した場合、感染を防ぐために遺族は面会もできなくなります。

遺体は非透明性納体袋に収められ、例え家族であっても故人と面会することや触れることができません。

海外の新型コロナのニュースから引用していますが、上記のような袋が非透明性納体袋です。海外では火葬しない国もありますが、ウイルスによって死亡した場合は、このように一斉に安置(?)されることもあります。

最近のニュースでは、志村けんさんが新型コロナウイルスに感染して死亡されたことが報道されました。志村さんは独身だったので兄弟がお骨を持っていましたが、感染症による死亡のため、葬儀より先に火葬することが優先されています

これが認定感染症に指定されるということです。

海外では新型コロナで死亡した葬儀で6名が感染

【写真はイメージ】

アメリカのサウスカロライナ州で新型コロナウイルスに感染して亡くなった方の葬儀が行われた。葬儀に参列した人の中から6人が感染し、先週までに全員が死亡したということを地元紙のザ・ステートが報じている。

アメリカは日本と違い、国民皆保険の制度がないので簡単に病院には行かないという文化が根強いようです。『風邪の軽い症状なら寝ていれば治る』と考える人も多いのかもしれません。

これがアメリカで感染が拡大している要因なのかもしれません。言及はできませんが『人が集まることで悲劇が起こる可能性もある』ということです。

このような事情から日本でのお葬式もコロナ騒動が収束するまで延期すると考える方も多いことでしょう。

葬儀アドバイザー佐々木葬儀アドバイザー佐々木

自分の家族の葬儀で新型コロナウイルスを拡散してしまったら申し訳気持ちになりそうですし、身内とは言え損害賠償と言う人もいるかもしれません。
正解はありませんが、葬式自体は延期にした方が賢明かもしれません。

今以降どう変化する葬儀事情

いま新型コロナウイルスの問題で世間は大騒ぎですが、夏になれば収束するのか否か判明していません。インフルエンザウイルスと同様と考えている人もいれば、全く別物と思っている方もいます。

新型コロナウイルスは終息しない限り一年中存在するという専門家もいます。

新型ウイルスの問題が沈静化しても、一度縮小しはじめた葬儀の流れはそう簡単に変わらないかもしれません。現に過去にはお葬式に対する考え方が変化を及ぼしてきた要因がありました。

葬儀の変化原因変化の要因結果生じた現象
生活環境・情勢大都市への集中化・大所帯から核家族化へ親戚付き合いの希薄化・地域住民との繋がりの欠如
生活環境・情勢都市化の流れで狭小住宅葬儀式場での葬儀が当然になってきた
生活環境・情勢インターネットによる情報が容易くなる地域の葬儀社にこだわる必要がなくなりインターネットなどで簡単に情報を取得できるようになった
友人葬の提唱僧侶の読経に疑問符が出てきた檀家制度が不要になってきた。戒名のありがたみがなくなってきた
家族葬の増加一般葬の件数が減少参列者の人数の減少傾向
家族葬の定着化お香典を受ける・辞退の判断コンパクトお葬式になってきた
新型コロナウイルスの発生世の中の人が感染の危険を感じている葬儀の延期などが定着?

お葬式をどう執り行うかは時代とともに変化してきました。

今後のお葬式は、遺族で執り行うもので決して後継者のお披露目の場ではない。

葬儀の式場は自宅で十分可能となります。

本来の葬儀のように通夜式は時間を気にすることなく家族で故人を囲んで語り供養できる、また告別式はご自宅からのご出棺となり、今まで家に帰りたいとの願いが叶わなかったケースも思いを残すことなく旅立てるでしょう。