家族葬で費用を下げられますか!
葬儀費用を安く抑えたいのならば、選択肢の一つになりえます。
具体的に伊藤さんの質問に答えさせて頂きながら回答させて頂きます。
家族葬とはどんなものですか?
年を重ねても、葬式の事は何にもわからんが大丈夫だろか
ご安心ください、詳細にわたり誠心誠意ご説明させて頂きます。
ジャア早速だが、家族葬てどんな物なんじゃろうか
葬儀には簡潔に申せば直葬・一日葬・家族葬・友人葬・一般葬・お別れ会・本葬といつた項目に分けられます。
伊藤様がどのような葬儀形態をお望みなのかが最初に決断される項目となります。
それじゃァ家族葬を説明くださらんか。
分かりました、概要のご説明をさせて戴きます
- 家族葬とは、ご家族だけの単位で行う葬儀です。
- 希望により、家族と極々近い近親者や親友といった単位の少人数で行う事も可能です。
- 華美な飾りを排除して、小さな単位で故人を見送ることのみに重点を置いた葬送、葬儀でございます。
- 家族葬は、名称の通り 小規模での葬儀ですのでカシコマッタ形式に捉われることも必要ございません。
- 僧侶を呼ばない事も多いんですよ。(家族の意向で決まります)
今この家族葬が葬儀全体の38%を占めているのが実情です。
年間死亡者数が統計上120万人以上と公表され、その内家族葬が48万件で行われている計算になります。
家族葬の内容もご家族の要望で様ざまな規模の違いがございますが、ここでは家族だけ(8名)での葬儀費用をお話しさせて頂きます。
葬儀予算
葬儀に絶対欠かせない項目は
表1
死亡場所からの搬送(寝台車)距離により加算 | 式場からの搬送(霊柩車)距離により加算 | 家族葬を行う場所(自宅でも可能)式場場所により金額に差が生じます |
ドライアイス(1日10㌔)が目安 10㌔1万円程度 | 棺(かんおけ)3万円~30万円前後 | お骨容器(白瀬戸・青磁・大理石等があります) |
火葬所での火葬(都内ではランクあり) | 役所手続き | 葬儀社立ち合い(人件費)葬儀規模により人数に違いあり |
以上の内容ですと16万円~25万円ほどが必要でしょう。これを直葬と呼んでいます。
※価格が統一できないのは、市町村により火葬費用がまちまちであること、また個別に搬送距離・火葬までの待ち日数・商品や式場の選択で価格の変動が発生するからです。
上記以外に火葬待ち日数が生じる場合、別途霊安室の使用が必要になります。
次に葬儀式の形態をとる場合、上記以外に必要な項目を申し述べます。
表2
遺影(故人生前の写真) | 白木位牌(四十九日法要まで使用) | 僧侶(招くか否かは、ご葬家判断) |
火葬炉用花束 | 別れ花 | 生花飾り(出棺時別れ花に使用可) |
通夜振る舞い・告別膳 | 香典返礼品(記帳所・受付含む) | 仏衣・念珠・焼香セット等々 |
ここまで用意できれば直葬・本葬以外の葬儀が可能です。
葬儀の事はよく解らないんじゃが、お金はどのくらい用意したらいいものかの
そうですね、それが一番の関心事でしょうね。
今までの時代葬儀費用は、〇〇一式・〇〇セットなどよく分からないのが実情でしたね。
もう安心ですよ、事前にご意向を反映して、詳細を明確にできるようになりました
目も悪くなったし、小さい字は苦手なんじゃが
大丈夫ですよ、葬儀カタログはどなたにも分かり易く、大きな字と写真付きで案内されていますから
葬儀に必要と思えば用意するもの
上の図の内容の費用分を用意してもらえりゃいいんかいの
上で説明した表1は絶対に必要なものだけです。
じゃあ他にどんな物がいるんじゃ
表2で項目を挙げた品々になります。
伊藤さまのご希望によりますが、通常用意されるものです。
『枕飾り』『後飾り』『遺影写真』『白木位牌』『ご安置布団』『経帷子(仏衣)』
『霊柩車』『葬儀祭壇』『会葬礼状』『印刷物』『受付用セット』『僧侶』
『葬儀式場』『供物』『供花』『プロの司会者』『女性案内人』等々
こうした様々な項目から選択され依頼されればよいのです。
選ぶとき、各種ランク分け(大きさの大小・普通か上物)がなされています。
但し家族葬の葬儀に必ず必要なものでなく選択されるものです。
家族葬は少数で行うもので必要以上の祭壇も考えましょう
この写真の祭壇はチョット贅沢過ぎじゃないかの
家族葬本来の目的は、家族だけのこじんまりとしたなか、厳かにお見送りすることだとすれば、華やかすぎる感はぬぐえません
下に表示した項目は、家族葬には無用と考えます
『華美な白木・生花祭壇』『お香典の即日返礼品』『大量の料理(精進落としの席)』『大きな葬儀式場』『音響設備』『配膳係』『交通整理』等々
概算費用
前にも申したように8名での家族葬を想定した金額を算出していきます。
家族葬の費用を考えたとき、尤も重要な要素は項目ごとの客観視した選択です。
それらの項目を依頼されるか、どの様な選択をされるかで葬儀費用は著しい金額の差が生じます。
しかし今まで葬儀の経験がないご葬家にとりましては、どう選択してよいのかイメージ図も涌きませんしお困りになることでしょう。
- 白木祭壇は要らないでしょう
- 生花祭壇も柩に納める程度のお花があれば十分なのでは(予算15万程)
- 柩の内容にさほど拘る必要もないでしょう(通常3万~12万円程度)
- 僧侶の手配に関しては、各自のご判断(要、菩提寺若しくは葬儀社手配
- 料理は8名分×2回分(3万2千+4万円)概要
- +必需品16万円(表1)
- 香典返礼品は香典の数と同数と考えてよく、¥2,500~¥5,000の範囲でしょう
トータルで50~60万円前後の金額が想定されます。
※同じ家族葬と言っても物品の選び方で金額が変わってきますので、業者には確認のうえにも確認して選択しましょう。
家族葬で葬儀をあげるとき、目安として提唱されているコースもございます。これに多少ご遺族の意向を添えて完成させればよろしいのではないでしょうか。
基本家族葬で人気のコースが各社とも設定されています。こうしたコースであれば全てのものが網羅されております。
家族葬の場合、焼香が済みになっても帰途に就く人は少ないですね、料理は人数分用意することが慣用でしょう。
また通夜・告別どちらも参列した人は最後までお付合いされる傾向が強いようです。
まとめ
時代は刻々と変化の兆しを示しております、平成から令和の時代へ。
こんな時代だからこそ、過去の葬儀に対する思い込みを改善していく時期なのではないでしょうか。
葬儀=家族葬が一般的な葬儀のあり方だと認識される時の到来がまもなく訪れようとしております。
令和10年頃には、葬儀は家族葬じゃないのと話す、平成20年代生まれの子達の会話が聞こえてくるようです。
本質たる故人を悼み。哀悼の誠を奉げ。深い悲しみのなか見送る姿は永遠に変わりません。
しかし日本の葬儀に対する常識の観念は、ものすごい勢いで変化しています。
明治・大正の常識は通じない現代になってきております。
昭和・平成の常識も徐々にではありますが、変化の兆しが顕著に現れつつあります。
過去の常識・親族とのしがらみ・世間への虚栄こうした認識に縛られないでいい時代に突入いているのかも知れません。