家族葬でお葬式を行うとき、お香典はどうすればいいですか?
おばあちゃんのお葬式を家族葬でと思っています。注意することは何ですか
この度はご愁傷さまでございました。これから大変だと思いますが、一緒に考えていきましょう
家族葬概要
- 家族葬は、ごく少数で行う葬儀でございます。また家族が中心となり、一般の方の弔問はなきに等しい状態となります。
- 家族・親族で50人以上になることは無いでしょう。
- 家族葬と知らず訃報を聞いたので弔問に訪れる方が何人かいらっしゃることはございますが、まれなケースです。
- 家族葬は開式前から、参列される人数がある程度分かる葬儀と云えます。
- 参列者には、事前にご連絡を入れお招きをする形になりますので、人数に合わせた準備があれば十分となります。
- 家族葬の主旨は、外部の方に煩わされない葬儀が目的です。
そうは申すものの現状の葬儀では、
家族葬と銘打ちますが、一般の方(勤め先・ご近所・知合い)にお声をかけ、参列人数が把握できない状態も多いようです。
これではと思いますが、遺族とすれば身内だけの葬儀にこだわりはなく、価格の問題として家族葬を選択したのが現状のようです。
ですから一般葬の小型版と捉えた方が正解なのかもしれません。
全国で家族葬が39%とカウントされていますが、これらを含めての数字です。
そこに生じる問題点として料理、返礼品のことも気にかかります。
家族葬で香典を頂戴したとき
遺族の方がお香典の辞退を表明しない限り、お香典は通常通りお受けしましょう。お香典を受けない理由はございません。
- 参列者は少数ですが、一般的な葬儀の方法でよろしいでしょう。
- お香典をお受けする場合、受付所を設置しご会葬帳にご芳名を記載してもらいます。
- 当然、香典帳にはお香典金額の記載することもお忘れなく。
お香典の平均金額は、一般葬と変わらない額と考えてください。
返礼品は(お香典を受けると判断したとき)
- お香典返しの準備が必要になります、金額は2,000円~3,000円のものでよろしいかと存じます。
- 変貌した家族葬での葬儀の場合、返礼品の数は30~50個程度で間に合う傾向ですが、多少多めに用意されることをお奨めします。
- 返礼品は、返品が可能ですので100個程度用意されれば十分でしょう。(使用した分だけの精算)
返礼品のお渡しするタイミングは 、お通夜はお帰りの際、告別式はお香典を頂戴したとき。
お香典を辞退されたときには香典返礼は特段必要ございません。但しお清め塩・ご会葬礼状のご用意はされた方が無難でしょう。
家族葬で香典を辞退されるとき
- 訃報のお知らせをされるとき、ご辞退の旨も併せてお伝えいたしましょう。
- 家族葬でございますので、参列される人数も多くないと推察いたしますので、事前の連絡は可能かと存じます。
- また受付にご辞退の旨を記した表札を掲げておくことも一つの方法でしょう。
- ご辞退の理由としては、故人様の遺志・意向・希望といった断り方が最適かと思われます。
辞退する目的
- 近親者のみの葬儀で参列して頂く気持ちと家族葬だからとの思いから
- 参列人数が少ないので、集まる香典の金額も少ないと予想できますから
- 少人数なので、故人や遺族のお金で間に合うから
- 葬儀後の処理が面倒
- 家族の事は家族で賄うものだと思っている
辞退する挨拶言葉
日常あまり使用しない言葉ですが、何例かご紹介いたします。
『夜分にも拘らず、わざわざのお運び誠に恐縮でございます、この度の葬儀は故人の遺志にてご芳志をご辞退させて頂いております、何卒ご容赦のほど宜しくお願い申し上げます』
『この度、父の遺言にて家族葬で執り行いお香典はご辞退申し上げております』
『お香典の儀ご容赦願います』
辞退の時だけでなく、総体的に葬儀の挨拶言葉を説明いたしておりますので下記の記事も参考になさってください。
【 葬儀あいさつ/戸惑わないための例文9つと挨拶のタイミング 】
お清め(精進落とし)
お香典を頂戴したら、通常精進落としは行います。
お香典を頂戴しても、辞退しても、家族葬の場合精進落としの準備をされているご家庭が多いようです。
お香典を辞退された場合、お清めの席をどうするかは、ご家族の判断に委ねられます。
葬儀費用を抑える事が目的の場合精進落としは省くべきですが、ご予算の問題では無い時には精進落としをされることをお勧めいたします。
予算的には一人通夜式3,000円前後・告別式3~5,000円近辺のものが中心的です。
大乗仏教の教えとして、修行を通しての心のありよう、心構え、行為の事。
もっと分かり易く述べると、期間を定め、過ぎると精進揚げ、食事なども含め、通常の生活に戻すことを精進落としと理解する。
現在では精進に入る前に「精進固め」と言って肉酒を食べ納めする習俗があったり、精進落としは単に葬儀の謝礼宴席のことを指すなど、元来の意味はほぼ失われている。
お清めにも神道的な祓い清める意味において、災厄などの不浄を心身から取り除くためであるとの意。
家族葬でのデメリット
1.故人・家族・遺族(親戚)・友人、会社、地域の故人に対する思いはそれぞれ違ったものでしょう。できれば事前に十分ご家族で話し合う事が大切です。
2.事前に親戚等に理解を得ないと、気まずい関係になりかねない事もございます。
3.後日個別に弔問客が焼香に訪れることが多いようです。
4.後日改めてお別れの会を催すことになるケースもございます。
四十九日法要でのお返し
お香典を頂戴したとき、四十九日(忌明け)法要には返礼品は必要になります。
四十九日法要(お亡くなりになって7週間目)までに行う事としてお話しします。
- 白木のお位牌を本位牌に替える準備。
- 埋葬場所の確保
- 家庭で拝謁できる仏壇などの準備
- 即日返しで返しきれなかった方々への四十九日返しの準備(郵送で行う事が大半です)
- 納骨の準備
- 納骨の後での席の準備とお香典返しの準備(四十九日法要には改めてお香典を用意されますので。)
この様な数々の準備をされなければなりません。
最近では幾つかの項目について端折るご家庭も増えたようです。
四十九日法要のお品に関して、最近人気のアイテムを数々取り揃え、手間なく準備できるギフトが登場致しました。
一度ご覧になって、納得の上ご購入下さい。簡単な会員登録でスタートできます。過去には、お返しの品としては、消耗するもの、残らない物、(故人の思いを残さない)が選ばれておりました。
家族葬に参列しなかった方へ
家族葬で執り行うと、ご葬家より連絡があったときの対応
1.弔問は控えることが肝要です。
2.後日の訪問も葬家に負担をお掛けするケースが多いようですので、葬儀後一週間以内を目途に事前連絡をされてから訪問いたしましょう。
3.故人に弔意をお伝えしたいときに有効な手段は!『葬儀当日に弔電を送る・小さめの籠花送る・お香典付き弔電を送る』
葬儀後であれば、贈答用お線香などをお送りします。