近年終活・エンディングノート・断捨離・遺言書など、よく耳にする言葉ですよね。以前は葬儀・死亡などの連想からか、敬遠されがちな言葉であったはずが、マスコミや葬儀のコマーシャルなどの影響もあってか、抵抗のない言葉に徐々になってきました。
それでは、終活とは具体的に何をすることなのか、何の目的でするものなのかをお話しいたしたいと思います。
第一の目的は、自分の為。
第二の目的は、家族のため。
第三は、終焉を迎えるにあたり、周りの縁した人たちへの配慮。
終活を積極的に取組むことは、自分にとっても、家族にとっても、いい好機になることでしょう。
終活する目的とは
日本はまさに超高齢化社会に突入して、高齢化人口が急速に増大しております。我が家においても同じような傾向ではないでしょうか。働き盛りの子供が、両親を臨終まで容易(たやす)く見守ることは至難の業となってきました。
親も、子供世代に多大な金銭的・精神的・時間的・肉体的な負荷は、かけたくはありません。少しでも我が終焉に際しては、子供たちに労力を負わせない工夫をすることが、今できる有一の事なのかもしれません。
目的は明快で、家族にとっても判別しにくい、ご自身の身の回りのことを明確にしておくこと!自分の意思を家族に書き記しておくことです。
方法としては、弁護士への依頼・地元の公証役場を利用・投資信託銀行の活用など、種々の方法がございます。
自分に終焉の処し方や財産(金融・不動産・骨董・ペット)などの始末を身内の人に明確に伝えておかなければ、あなたの思いは届きません。
今最も注目されているのが、エンディングノートでしょう。
費用の面でも・手軽さの面でも・家族と共有しやすい面においても大注目です。
いま資料を請求されますと、先着300名の方に無料でカタログとともにエンディングノートを差し上げています。
お希望の方はこちらの葬儀パンフレットと伴に資料請求してください。
終活の基本情報
本籍地・預貯金(金融機関名・支店名・名義人名・口座番号・暗証番号・定期預金の有無)印鑑の所在
年金・資産(金融資産・有価証券<銘柄/株数>・不動産・骨董・貸金庫・融資)
負債資産(ローン・クレジット・キャシング・保証債務・電子マネー)
保険(会社名・契約者・被保険者・受取人・金額・連絡先)
車両(任意保険会社名・保証期間・保険料)
携帯・パソコン(パスワード・ブロバイダー・Eメール)
親族連絡先(名前<愛称>住所・電話・携帯・葬儀時に連絡の有無・財産分与の有無)
相続関係図
友人・知人連絡一覧(氏名・住所・連絡方法・間柄・関係性)
告知(どのような時に告知するか・告知の有無)
延命処置(手術について・積極的な延命拒否か否か・)
尊厳死希望の有無・有の場合の保管場所
臓器提供の有無(有の場合の部位の指定)
献体希望の有無(有の場合の指定機関・手続き書類の保管場所)
葬儀への要望
希望業者名・式場場所・葬儀予算・生花費用・香典の扱い・お寺の連絡先(手配の有無)
葬儀の種類(家族葬・一日葬・直葬・一般葬)宗旨の明確化・戒名の希望
遺影写真の選択・料理手配の有無・家紋の種類
喪主・施主はどなたになってもらうのか。
葬儀委員長はお願いするのか否か。
親族・知人誰に連絡するのか、その名簿を明記される事。
項目だけだとわかりにくい部分もあります、エンディングノートの書き方についてはこちらの記事を参考が参考になります。
【参考:【エンディングノートの書き方】希望を伝えるために日記として残す】
【参考:おすすめのエンディングノートは?無料でダウンロードできる?】
エンディングノートは法的な効力を持ちません。遺言とは違いますが、本人の意思や希望を書き留めておくことで遺された遺族は希望に沿った形を取ってくれるでしょう。
お葬式の後に訪れる諸問題
これらの事も終活の中でいろいろと処理できる事柄です。
終活とは、美しく・綺麗に終わらせる(終焉)ために、事前に自分自身で活動を興すこと。
その意味からも下記に示した項目は終活しておきましょう。
墓苑・納骨場所
埋葬場所の明確化・埋葬方法(既存の墓苑・お墓の購入・合葬墓・樹木葬・散骨<海・山> ・共同墓地)など自分自身の遺骨をどうしてもらいたいか意思を明確にしておきましょう。
専門の業者に事前に依頼されることも、残されたものとしては大きな助けになります。
お墓の購入であれば、どこの業者に幾らの予算で、どこの霊園か明確に記しておきます。
生前にご用意される方も増えております。寿陵墓と称されております。
仏壇の希望
お仏壇が必要かどうか?
購入するとすれば、仏壇店の指定?・どんな仏壇(金箔仏壇・唐木仏壇・家具調仏壇・現代仏壇・位牌収納の厨子・テーブルに乗る様な品もありますよ)ご予算はいかほど。
ご本人の仏壇ですから、生前にご用意される事も好いのではないでしょうか。特にお仏壇は本来おめでたいお買い物なのです。
相続関係
遺言書の保管場所・遺言書の有無・法定相続人のままで良いか否か。2019年の税理士法人レガシィの調べでは遺言は全体の1割ほどしか残されていないようです。
『うちには財産がないから遺言は必要ないでしょう』
『遺言は資産家が残すものでしょう』
このように考えていたら大きな間違いです。遺産相続でトラブルになるケースは資産額2,000万円以下の家がほとんどだそうです。
参考:【相続トラブル】2019年に時代に合わせて相続法が大幅に変わった】
相続の金額は不動産を含めた金額になるので、現金だけで考えると1,000万円以下で相続トラブルが発生する可能性は極めて高いのです。
他人事と思っていたら大きな間違い。自分の大切な血縁者が金銭のことで揉める姿を見たい人はいないはずです。
遺言書があると相続トラブルが起こる可能性は極めて低くなります。
形見分け
遺族に処分を任すのか?どなたにどの様な品を残したいのかなどを記しておくと大変助かったとの声が寄せられております。
遺品整理について
家族に負担をかけないことを前提にして整理するのであれば、遺品整理ではなく、生前整理もしくは断捨離なさることをお勧めいたします。ご自身で整理をされれば、破棄するもの・残しておくものが明確にできます。
断捨離の目途として、服であれば三年間着ていない物は破棄・買い取り業者も存在します。貴金属・ブランドバッグ・衣服などは買い取り業者に依頼されるとよいでしょう。
趣味で集めた掛け軸・骨とう品など子供たちが興味が無いようであれば、断捨離の対象になります。遺品整理については、断捨離とともに記事作成中でございますのでしばらくお待ちください。
終活する意味
終活の本来の目的は、生活環境の中であなたが所有するあらゆる財産。金銭的価値があるか否かではなく、あなたにしか分からない価値!
金銭的価値のないものは、不用品と捉えられてしまいます。
例えば、古本屋に売っても0円の価値と言われた書籍でも、そこの郷土の歴史において価値があったとか、孫には是が非でも読んでおいてほしいとか、お金に換算できないものが、この世の中には沢山あります。
知っているのはあなた自身です。だからこそご自身の手で終わらせるための活動をしなければ、たとえ金銭的な価値があったとしても、破棄されてしまう事もあります。
終活して、残した品々は貴方の生きた証しでもございます。
初めにエンディングノートは家族と共有することが大切です。
人生100年時代に入り、現役が子供世代から孫世代に移りつつあります。
自分では、いつまでも若いつもりでいますが、体力・気力其れに記憶力が如何ともしがたいものでございます。
整理できるものは、早めにご自身で整理され、次のステップに進むことで新たな生きがいも生まれくるものです。
使わないものは整理して、次なる未来に前進して行きましょう。高齢になると過去の財産が愛しいものですが、未来の財産に目を向けることが若さの秘訣でもあります。
今を生きるあなたにとって、骨董が必要であれば身辺近くに置いて鑑賞されればよいのです。
断捨離とは、何もかも破棄することとは違います。精神的に癒される品は押し入れにしまうのではなく、手に触れ・目に触れることです。
今座っている周りをゆっくりと見渡してください、不要になった品が結構あるものです。ゴミにしては勿体ないですよ。
自宅お宝鑑定団を始めてみましょう。掘り出し物か・はたまた予測ダウンか、何か楽しくなってきませんか。