準備

いざという時、慌てないために事前準備を整えておかないと思わぬ落し穴が待っているものです。その準備を整えるためには、葬儀の基礎知識が必要になります。

葬儀の基礎知識をどうしたら得られるのか?・・・葬儀の先生として、事細かく全ての分野を解説させて頂いていますので、テキストとして参考になさってください。葬儀のどんなことに悩まれたとしてもキット解決策が見つかるはずです!

事前準備の基礎知識

基礎知識

毎年日本では約120万人の方々が死亡されております。遺族になることは稀なことであっても、参列者になることは多いのかもしれません。

年間約4千万人の方(参列者も含め)が何らかの形でお葬式に携わり、延べ三人に一人は葬儀に縁したことになります。

また高齢化・過疎化・核家族化などで一人居住の比率も年々増加傾向をたどり、元気なうちに終活を考える方が増えるのも無理のない現象です。

以前は亡くなってから始まる葬儀と考えていましたが、葬儀は事前に準備するもの、それが時代の要請になりつつあります。

事前の準備には精神面・知識面・費用面などの項目が考えられますが、どれも軽視できない大切な事柄でしょう。

3つの事前準備

3つ

〖知識面〗

一個人がお亡くなりになったとき、相続や役所手続きなど多岐にわたり処理しなければなりません。しかしこれらの事柄には時間の余裕があります。

全く時間が許されないものがお葬式です。このお葬式に対しての知識として知るべきものは、『場所・時間・主宰者・お坊さん・予算規模』などでしょう。

細かいマナーや作法の様なものは、場面ごとに葬儀屋さんが指示してくれるものです。大筋のものだけ明確にしておくことが大切です。業者選びも大きな要素の一つです。

〖精神面〗

予期したことであれ、突然のことであれ、家族のどなたかがお亡くなりになったときは、暗黒の闇に突き落とされた、そんな気さえ致します。愛しき家族との別れはこのうえない悲しみ・苦しみ・絶望感にさいなまれるものでしょう。何も手につかず、思考能力は停止してしまいます。

しかしそれでも短時間のうちにさまざまな事を決断していかねばならない、それがご葬儀なのです。ご遺族の周りに信頼でき相談できる人がいれば、こんな頼もしいことはありません。しかし現実社会の中でそう簡単にいるものではありません。

せめて進みゆく葬儀の段取りの中で不安を感じない、信頼できる業者を探し出す努力が必要でしょう。分からないこと・不安に感じること・細々した手続きなど側にいて相談できる存在が葬儀屋さんです。常日頃葬儀に携わり経験もある葬儀屋さんが現実唯一の相談相手になりうるものです。この葬儀屋さんに不安を感じるようでは大変なことです。

葬儀で葬儀社と意思疎通が取れないとストレスが一段と溜まります、人間どうしても相性というものが在ります。遠慮しないで済む葬儀社選びが必要ですね!

〖資金面〗

葬儀を執り行う場合多額の資金が必要になります。大雑把な言い方をすれば,頂いたお香典を差引いて100万円程度の資金が必要といえますね。資金の調達で多く利用されているのが生命保険でしょう。生命保険にも用途に応じた分類があることをご存知ですか?

葬儀で利用できるのは死亡保険で、他の医療保険や年金型では死亡時に保険金は給付されませんので気おつけてください。(年金型は給付前であれば死亡給付金が支払われます)

保険に加入しているからといって安心しないで、加入保険の種類を見直し確認しましょう。

葬儀にかかる費用はそればかりでなく、忌明け(四十九日)法要・四十九日香典返礼・仏壇購入・お墓の手配・一周忌・三回忌・七回忌と死後六年間は故人に対する法要が重要視されます。

死亡保険医療保険年金型保険
定期保険入院給付保険生存保険
終身保険特定疾病保険変額保険
養老保険癌保険など外貨建保険
  • 終身保険(保障が一生涯続く保険です。死亡・所定の高度障害状態の時にお受け取りいただけます。)
  • 定期保険(一定期間内の死亡・所定の高度障害状態に対する保険です。)
  • 養老保険(貯蓄と保障を兼ね備えた保険です。万一の時の保障を確保しながら財産形成ができます。)
  • 医療保険(病気やけがによる入院・手術に備える保険です。)
  • 特定疾病保険(三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)に重点的に備える保険です。)
  • 癌保険(がんによる入院・手術・死亡等に対して重点的に備える保険です。)
  • 介護保険(介護に備える保険です。所定の要介護状態になったとき、介護一時金および介護年金をお受け取りいただけます。)
  • 学資保険(お子さまの教育資金を計画的に準備する保険です。法人のお取り扱いはできません)
  • 個人年金保険(豊かなシニアライフに備え、老後の資金をご準備いただけます。)
  • 外貨建保険(保険料が外貨建で運用される保険です。保険金等は米ドルでも円でも受け取りいただけます。)
  • 変額保険(運用実績に基づいて死亡・高度障害保険金や解約返戻金が変動する保険です。)

【葬儀の全国平均金額】

調査年度2014(平成26)年2017(平成29)年
葬儀一式費用122.2万円121.4万円
飲食費用33.9万円30.6万円
お布施費用44.6万円47.3万円
葬儀費用合計188.9万円195.7万円

【参考;一般財団法人日本消費者協会】「葬儀についてのアンケート調査」より

生前契約

大切です

生前契約にも様々な方法がございます。弁護士・公証役場・信託銀行などへの依頼で本人の意思を明確に残す方法です。このような方法ですと葬儀ばかりでなく財産全般に関して明確にできますので、今後多岐にわたり利用されるべきでしょう。

また葬儀に特化した考え方として、エンディングノートの作成や以前からよく知られた互助会への登録などもございます。いずれにしろどのような方法を選択されるにしろ、事前に概略は知っておくべきでありましょう。

ご本人様のご意向に一番適した方法を選択されるべきであり、これらは一つだけの方法でなく組み合わせることも大切な選択です。

今お話ししたことは大規模な予算での話でなく、一般的なご家庭でも準備されるべき事柄です。『転ばぬ先の杖』あとに残る方達のためにも。ご本人のためにも、葬儀の内容だけでなく五年一〇年後を見据えて計画されるべき大事業なのです。特に一家の柱であるご主人様の場合特に慎重にお考え下さい。

今ネットの発展で無料で相談でき、選別したうえで依頼することが容易な時代になりました。参考までにさまざまな用途にも対応できるように、優良な業者をご紹介させて頂きます。

葬儀社の選定

事前に

葬儀を執り行ううえで葬儀社選びは非常に大切な作業となります。選んだ葬儀社で遺族の満足度は甚だ違ったものになります。また費用に関しても納得できない場合も発生するかもしれません。また知人の紹介で選んだ葬儀社に不満があっても、知人との関係上何も言えず我慢したなどのお声も聞きます。

本人、故人にとって一生に一度の事であります、要望・不満・相談等々何でも言える関係でないと満足できる葬儀は出来ないかもしれません。葬儀だけはやり直しがきかないのですから!

葬儀社選びには腰が少し引けるものですが、先ずは知ることから始めてください。見積依頼をされますと、本人確認の連絡はございますがそれ以上のコンタクトはございません。

資料を依頼したからといって強引な営業を掛けられることはございませんのでご安心ください。

お問い合せ

まとめ

近年ご葬儀の考え方は、ご愁傷様と宣言されてから始るのではなく、日常生活の一連の流れの中に発生する一つの出来事と認識され、葬儀にその流れを妨害されないように事前に準備(知識として)を怠らず、少額の予算で大きなメリットを得られる工夫が求められてきています。

どなたかがお亡くなりになれば、悲しく・寂しく・苦しくいたたまれない思いに陥るのは当然の習いでしょう。しかし葬儀が生活の重しになってはいけないと言うことです。

人の死は如何にしても避けることのできない定めです。その定めに立ち向かう勇気は事前に心の準備をしておくことではないでしょうか。

残された遺族の生活の流れは未来に向かって流れ続けるのですから。

長時間お付き合い頂きまして有難うございました。このサイトが少しでも皆様方のお役に立てることを念じております。